障害のリハビリテーション

遷延性意識障害リハビリテーション

遷延性意識障害とは、自力移動や自力摂食が不可能で、失禁してしまい、声が出ても会話が全くできず、物事が認識できずにほとんど意思疎通は不可能である状態をいいます。

遷延性意識障害になると、最悪の場合死亡してしまいますが、現状維持や意識回復や改善できる事もあります。遷延性意識障害の原因には、脳血管の状態や脳の萎縮など、何らかの原因で脳に障害が起きている場合です。特に、脳に外傷があり遷延性意識障害が起きている場合は、リハビリテーションで短期に回復する事が多いです。

逆に、心肺停止や一酸化炭素中毒などの呼吸器に原因がある場合は、回復する確率が低いとされています。遷延性意識障害では、薬物療法や電気刺激療法、最近では脳低体温療法などの治療が行われます。

遷延性意識障害リハビリテーションでは、過度に安静にしておくのではなく、上体を起こさせたり、半座位や可能なら立位の状態にします。姿勢を維持させようとする意識が、脳に刺激を与え、症状の改善が見込まれます。脳のリハビリテーションとして、練習で身につく運動性の記憶学習を行い、日常生活動作は反復することが大切です。

運動では、トランポリンや空気で膨らませた弾力性のある大きいボールのフィジオボール等を用いて、座位や立位の状態で上下運動を繰り返すと、肺機能や筋肉が全身にいい刺激を与えます。また、バランスを維持しようとすると、反射や平衡感覚が訓練されます。音楽や映像で、感覚を刺激する事も大切です。